TOPへ戻る

歯周病

下関市の歯医者・歯周病認定医【吉本歯科医院】

カテゴリ: 歯周病

歯周ポケットケアを心がけましょう

歯垢(プラーク)は細菌を含む塊で、その中に存在する歯周病原細菌が歯周病を引き起こす直接の原因となります。歯周病原細菌は酸素を嫌う細菌のため、歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットに入り込み増殖します。

歯垢が残ったままの状態を放置しておくと炎症は進行し、歯周ポケットはさらに深くなります。よって歯周ポケットの中の歯垢を毎日きちんと取り除くことが重要になってきます。

 

 

 

 

 

 

繰り返し言いますが、歯周ポケットケアが歯周病予防のカギになります。毎日の歯磨きで大切なことは『歯周ポケット』を意識し、歯ブラシの毛先で歯垢(プラーク)を外にかき出すイメージで優しく磨きます。そのとき歯周ポケットの奥まで細かく磨くことを心がけると良いです。

 

 

 

 

 

歯肉炎であれば、歯磨きだけでも改善することがあります。『歯周ポケット』の歯垢を毎日きちんと取り除くことで、健康な歯ぐきを取り戻せますので今日からしっかりと歯磨きを心がけましょう。

歯磨きの方法は、歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先を45度の角度であてます。この時、力を入れすぎず小刻みに1本ずつ磨きます。また、歯ブラシは歯周ポケットの中をかき出せるよう、毛先が細く柔らかいタイプを選ぶようにしてください。当院では、『GC ルシェロ P−20S ピセラ』をオススメしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯と口の健康は、食べる、しゃべるなどの生活を支えるものであり、毎日の生活に影響されます。日本人の成人全体の8割の人が歯周病にかかっている身近な病気を克服し、健康な生活を送りましょう。そのためにも歯周病をきちんと知り、ケアしていく必要があります。

定期的な検診を行いましょう

images-3

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯周病と喫煙

歯周病は、歯面に付着した歯垢(プラーク)中の歯周病原細菌により引き起こされるものでありますが、歯周病になりやすいかどうかには個人差があります。

歯周病のリスクファクターは、先天的と後天的があります。具体的には、先天的リスクファクターが炎症性免疫反応や遺伝的要素といった簡単には変えることができないものです。

一方、後天的リスクファクターは喫煙、ストレス、全身疾患(糖尿病など)、社会的環境など、個人を取り巻く環境などのことです。

 

 

 

 

 

喫煙者は初期症状を自覚しにくく、発見が遅くなることが多く認めます。症状が現れにくい理由としては、炎症が軽度であるためではありません。

ニコチンによる血管収縮により、本来起こるべき炎症の症状が生じていないまま歯周病が進行しているからで、気づいた時にはすでに歯周病が重度まで進行している場合があります。さらに、喫煙者では治療の予後もよくないと言われています。

 

 

 

 

 

喫煙による歯周病のリスクは、非喫煙者の約2〜8倍と言われています。また、プラークコントロールが良好であっても喫煙者は非喫煙者と比べて深い歯周ポケットが生じやすい傾向があります。このように、喫煙は歯周病のリスクファクターとなっています。歯を守るためにも禁煙することが望ましいです。

 

 

 

 

images-8

images

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

喫煙は歯にとって悪影響

喫煙することにより歯を失うリスクが高くなります。

 

 

 

 

喫煙者は…

歯茎からの出血が少ないため、歯周病の発見が遅れ、気づかないうちに重症化しがちです。中には手遅れの方もいます

・舌の味覚を感じる能力が低下し、味覚が衰えます

・本人は気づかないと思いますが、歯周病になりやすく口臭が強くなりがちです

・インプラントをしても、失敗のリスクが2〜3倍高まります

・抜歯した際には傷の治りが悪くなることがあります

・たとえ換気扇の下や、ベランダで吸っても、吸っていない家族はタバコの悪影響を受けることになります

 

 

 

 

 

 

喫煙と歯の喪失は強い関係があると言われています。

日本人男性の喫煙者を対象にした調査によれば、喫煙者は非喫煙者と比べ早く、そして多くの歯を失う結果となっています。

 

ブログ用症例取り出し.001

 

 

 

 

 

一定数の歯を失うと…咀嚼能力の低下が認められことが多くの研究からわかり、それが80歳で20本の歯を残そうという8020運動の論拠にもなっています。

 

 

 

 

 

 

残存歯数が20本を下回ると、食品を噛むことがムズカシイと感じる人が増え、軟らかい食事に偏ったり、食品の選択行動の変化による生活習慣病やその要因ともいわれているメタリックシンドローム、栄養の偏りや食欲の低下による低栄養を招いてしまいます。

 

 

 

 

また、残存歯数と医科医療の関係性について香川県の歯科医師会が調査したところ、残存歯数が4本以下の人は、20本以上の人に比べると、年間歯科医療費が1.7倍多いことが報告されています。

 

 

 

 

 

このように、喫煙することで歯を失うリスクも高くなり、失う歯が増えることで噛むことも難しくなり、生活習慣病になるリスクも増えます。

おまけに年間医科医療費も増えてしまい色んなところで悪影響を及ばします。

歯や身体のためにも禁煙することをオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯周病の進行

歯周病は気付かないうちに静かに進みます

 

まず、健康な歯周組織

健康な歯茎はピンク色で引きしまっている。

 

 

 

 

Ⅰ期 歯肉炎

歯周ポケット3mm以内

歯周病菌の出す毒素などで歯茎に炎症がおこる。赤く腫れるが、見た目だけではわからないこともあります。

⭕️治療方法

歯の周りの歯垢や歯石を取り除き、毎日規則正く丁寧にブラッシングをおこなう。

ブログ用症例取り出し.001

 

 

 

 

 

Ⅱ期 軽度歯周病

歯周ポケット3mm以上〜5mm以内

歯周ポケットという溝ができ、歯垢や歯石が溜まる。歯茎から出血したり、膿が出ることもあります。歯槽骨が溶け始める時期。

⭕️治療法

歯周ポケットの歯石を取り除き、ブラッシングとマッサージを行う。

 

ブログ用症例取り出し.002

 

 

 

 

Ⅲ期 中等度歯周炎

歯周ポケット5mm以上〜7mm以内

炎症が奥まで進み、歯茎はブヨブヨした状態になり、血や膿が出て、口臭もひどくなる。

歯槽骨がかなり溶けて、歯がぐらついてくる。

⭕️治療法

ブラッシング、マッサージ、歯石の除去(局所麻酔下にて歯肉縁下スケーリング)と必要に応じて歯周外科手術を行う。

ブログ用症例取り出し.003

 

 

 

 

 

 

Ⅳ期 重度歯周炎

歯周ポケット7mm以上

歯周病の末期症状。歯槽骨がほとんどなくなって、歯根が露出する。ものを噛むことができず、歯が自然に脱落することもあります。

⭕️治療法

歯の保存は難しく、抜歯が必要になることが多い。

ブログ用症例取り出し.004

 

 

 

 

 

歯周病は気付かないうちに進行しますので、早めの検診をオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯周病の予防の大切さ

歯周病の原因は、歯の汚れ歯垢になります。

 

 

 

 

歯垢には歯周病原細菌が存在し、その歯周病原細菌を口腔に持っている日本人の割合は、高校生の段階では5%未満にとどまっていますが、最終的には60%にまで達しています。

 

 

 

 

一体いつ歯周病菌に感染するのかというと、1つは食事の時です。

大皿料理で直箸を使うことにより他人の唾液がついた食べ物を食べることにより、感染する危険性が高まります。

一方アメリカでは、各人がフォークとナイフを使う食スタイルのため家族間の感染が少ないと考えられています。

 

 

 

 

 

ブログ用症例取り出し.001

 

 

 

 

 

歯周病原細菌が一度口の中にすみついたら除去することはできません。一生の付き合いです。しかし、中には歯周病原細菌に感染しても歯周病を発症しない人もいます。

 

 

 

 

歯周病原細菌を持っていても、その病原性と歯茎の抵抗力のバランスが保たれている場合は健康な状態でいられます。

バランスが崩れ、歯垢の病原性が増すと歯周病になってしまいます。

 

 

 

 

歯周病が怖いのは、単に口の健康を害するだけでなく、寿命との関係が大いにあることです。

歯茎からの傷から歯周病原細菌が血管に入ると全身に駆け巡ります。

歯周病になると、アルツハイマー病脳血管や心血管の病気糖尿病リウマチがん肥満などになりやすいことが最近わかってきました。

 

 

 

 

歯を磨いた時に出血が認められるような場合には、歯科医院に行くようにすることが大切です。

当医院では歯科衛生士が歯垢や歯石をしっかり除去してくれます。半年に1回は定期的にお口の掃除をしてもらいましょう。

 

 

 

 

images-8

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

侵襲性歯周炎

まだまだ不明な部分も多い侵襲性歯周炎、数々の研究によって明らかにされてきています。

 

 

 

臨床症状として

急速な歯周組織の破壊がある

・プラークの蓄積量と疾患の重症度とは無関係

家族内集積性(特定の家族内・家系内に高頻度で発症)

・歯周炎に伴う全身疾患は認められない

・歯周組織の炎症は軽度(歯肉の腫脹、ポケットからの出血は乏しい)

10歳から30歳代で発症(30歳以降の発症はまれ)

 

 

 

さらに、全顎に症状がでる広汎性と、前歯と第一大臼歯にのみ垂直性骨吸収が見られる限局性があります。

 

 

 

 

限局性侵襲性歯肉炎では、発症して骨吸収が急速に進んだ後、治療を受けたわけでもないのにある時突然進行が止まってしまうことが少なくないことが知られています

 

 

 

成長と共に起こる体の変化がこの疾患に関係しているのだろうと考えられていますが、理由はわかっていません。

 

 

 

プラークの付着が少ないため見た目は大したことのないと感じますが、プロービング(歯周組織検査)を行うと驚くほど深いポケットが認められます。

 

 

 

⇩この患者さんは20代の頃から歯肉の退縮に悩まされてました

ブログ用症例取り出し 16.18.34.001

 

 

 

⇩治療を始めて8年経った時の口の中の写真です。歯を1本だけ失いましたが、歯周基本治療により良好な状態を保っています

ブログ用症例取り出し.002

 

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯周形成手術

歯周病が進行したり治療を受けることにより

・歯肉が下がった、あるいは歯肉が痩せて歯が長く見える

・歯の被せ物と歯肉の境い目が見えてきになる

・歯茎が左右対称ではなく形が悪い

歯と歯の間が大きくなってきている など

見た目に支障をきたすことがあります。

 

 

歯周形成手術では、こうした歯肉の見た目を手術で改善します

 

 

見た目の悪さが患者さんの精神状態に大きな影響を及ぼしているケースもあります。

 

 

また、歯肉を整えることでブラッシングがしやすくなるという効果も期待できます。

 

 

 

健康な歯の周りには角化歯肉という硬い歯肉があります。

それを失っていく、あるいは薄い歯肉になるとブラッシング時にチクチクした痛みが生じたり上手くブラッシングを行えません。

快適にブラッシングができない等の時には遊離歯肉移植術を行う場合があります。

 

 

局所麻酔をして、口蓋(上顎歯肉の裏側)から切除した歯肉を角化歯肉を失った部位に移植する手術です。

 

 

ただし、口蓋の歯肉が薄い人は適応できない場合もあります。興味がある方は声をかけてください。

 

 

インプラント ソフトティッシュマネージメント取り出し.001

⇧歯とインプラントの周りに白っぽい歯肉が角化歯肉です。術後(右の写真)、歯肉が増えているのがわかります。

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

エムドゲイン(歯周組織再生療法)

歯周組織再生療法の一つとしてエムドゲインを用いた方法があります。

 

 

エムドゲインは生後約6ヶ月齢の幼若ブタの歯胚からエナメルマトリックスタンパク質を含むタンパク質分画を精製し、製品化されたものです。

 

 

様々な研究結果から、

①上皮細胞の増殖抑制と細胞接着促進

②歯肉繊維芽細胞の増殖促進

③セメント芽細胞の増殖促進

④骨芽細胞の増殖促進

などの作用があることが明らかにされています。

 

 

 

 

このように、歯周病に罹患した歯の周りの骨を再生する一つの方法にエムドゲインがあります。

 

 

 

しかし、すべての歯周病の方に適してるわけではありません。

 

 

 

 

エムドゲインの適応症は

①歯周ポケットの深さが6mm以上

②エックス線写真にて骨欠損の深さが4mm以上

③骨欠損幅が2mm以上

④根面と骨壁の角度が25°以下

 

 

 

と、内容が難しくなってしまいましたが、エムドゲインをする前には精密な検査が必要になります。

気になる方は一度歯科受診をお勧めします。

 

 

若手会症例発表 2015.08.25.078

 

 

若手会症例発表 2015.08.25.079

⇧エムドゲインを用いた症例

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯周病のサインとは

歯周病のサインは以前のブログにも記載しましたが

 

 

・口の中ネバネバする
・白い汚れ(歯垢=プラーク)や歯石がたくさんついている
・口臭がある
・歯と歯の間に食べ物がはさまる
・歯が長くなったように見える
・歯ぐきが赤く腫れている
・歯ぐきを押すと血や膿が出る
・歯がぐらぐらする
・かたいものがかめない
・歯を磨いたら血がでる
・歯がしみる

 

DSC_0065

 

 

こういった症状があれば歯周病のサインとなります。

 

 

 

 

 

 

また、歯科医院での歯周組織検査により歯周病に進行しているかを把握できます。

 

 

 

プローブという器具を使用し、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの深さを調べます。

 

 

 

健康な歯ぐきの場合は、歯周ポケット3ミリ以下でポケットからの出血がありません

 

 

 

歯周病と診断されるのが、歯周ポケット4ミリ以上でポケットからの出血がある場合です

 

 

 

まずは上記した項目をご自身でチェックしていただき、当てはまる項目が多い方は早めの受診をお勧めします。

 

 

images-4

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯周病と全身の関わり

歯周病と全身の関わりがある5つの症状について述べます。

 

 

誤嚥性肺炎
食事中に謝って食べ物が気管支に入ろうとすると、自然にむせます。これは生理的な反応ですが、この機能が弱まると自らの唾液や食べ物が謝って肺に入ってしまい肺炎を起こしてしまいます。
これを誤嚥性肺炎と言い、その主な原因は唾液に含まれる細菌です。
歯周病の方ほど誤嚥性肺炎になるリスクが高いと言えます。

 

 

心疾患
心疾患は食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが引き起こす生活習慣病の一つです。
歯周病の方は心疾患を発症するリスクが高いことが明らかになっています。
また、歯周病が重症なほどその発症リスクが高くなるとも言われています。これは、歯周病によって生み出される炎症性物質が血流を介して心臓の血管に影響を及ぼすものだと考えられています。

 

 

糖尿病
糖尿病は、インスリンという血糖を下げるホルモンが不足したり、うまく作用しなくなることで常に血糖が高い状態となってしまう病気です。
血糖値が高い状態が続くと様々な合併症が起きやすくなります。
糖尿病の方は、糖尿病でない方に比べて歯周病になる可能性が高くなります。

糖尿病の方は歯周病の治療によってインスリンが働きやすい状態になり、血糖値が改善する可能性があるということが報告されています。

 

 

早期低体重児出産

 

妊娠中の女性はホルモンの変化や、つわりにより日常の歯ブラシが不十分になりやすく結果として歯周病になりやすいのです。
そして、歯周病になってしまうと炎症性物質が母体やへその緒を通じて胎児に影響し早期低体重児出産の確率が高まると考えられています。

 

 

認知症
認知症の1つである脳血管性認知症の原因は脳卒中です。
脳の血管が硬化して起こる脳卒中は、歯周病を予防して動脈硬化のリスクを減らすことが認知症の予防につながります。
また、歯の本数が少ない方ほどアルツハイマー型認知症になりやすいとの報告もあるため、歯周病を予防してよく噛むことで、刺激が歯根膜から脳に伝わりアルツハイマー型認知症の予防につながると考えられています。

 

 

images

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ